今年はアッという間に梅雨が明けて暑い日が続いていますが、例年だとこの時期あちこちで聞こえるはずのセミの鳴き声が聞こえてきません。
とは言っても「大合唱」が聞こえてこないだけで、時折鳴き声は聞こえます。
先日、林の中で仕事をしていた時、木の幹にセミの幼虫を見つけました。

セミの幼虫は一生懸命上へ上へと登っていき、暫くして見えなくなりましたが、長い年月を地中で過ごした幼虫が、これから木の上で羽化し成虫となってあの鳴き声を聞かせてくれるのでしょう。
さて、普通はこのように木の幹や枝で羽化するわけですが、中にはちょっと変わったセミも・・・
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朝、いつものように出勤のため軽トラックに乗り込もうとした時、タイヤに何か付着していることに気付きました。
大きな葉っぱかと思って近づいてみると、ビックリ!

セミが羽化している真っ最中でした。
なぜこんな所でと考えてみましたが、不思議です。
軽トラックは前日の夕方にそこに停め、動かしていません。
地面は砂利で踏み固めてあり、セミの幼虫が地中から出てきたような穴も見当たりません。
すぐそばに林がありますが、まさかそこからわざわざ歩いてきて軽トラックのタイヤを羽化の場所に選んだとも思えませんし、しかも鳥などの天敵に丸見えです。
考えれば考えるほど不思議です。
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今回目撃したセミの羽化で、1981年~1983年に放送された『欽ドン!良い子悪い子普通の子』というバラエティー番組を思い出しました。
よくある家庭をベースにしたスタジオセットで、父親役の欽ちゃん(萩本欽一)と、息子の「フツオ(普通の子/長江健次)」「ヨシオ(良い子/山口良一)」「ワルオ(悪い子/西山浩司)」との会話で笑いをとるという内容でしたが、今回目撃したセミの羽化が当てはまりそうで・・・。
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島倉千代子さんの「人生いろいろ」の歌詞も浮かびました
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人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ
セミもいろいろ~

